星守る犬
プログラミングとは全く関係ないけども。
勧められたので読んでみました。
勧めてきた当人は相当に感動したようで、終始泣きまくり。
話の展開や構成がわかりやすく、割と読み易いように感じます。
流し読みするだけでもそれなりに話が伝わってくるし、細かい事やリアリティを気にしなければ良いお話だと思います。
ホームレスとなった中年親父が現実逃避の末に、忠犬との絆を深めつつも犬共々野垂れ死ぬお話。
家族に見放されてしまい、持病を患いつつも愛犬と共にホームレス状態となった主人公の中年親父。
そんな彼を純粋に慕う犬と共に無計画な旅に出るが、親父は栄養失調により野垂れ死ぬ。
親父の死を理解できぬまま、忠犬は親父の死後も彼を慕い続け、やがて後を追うように野垂れ死ぬ。哀れ。
忠犬の悲惨な最期に涙する。そんなコンセプトなのでしょう。
私は感動する以前に、主人公である中年親父の取った行動の無責任さに疑問を感じます。
無一文かつ、持病が悪化した親父自身がその先どうなるかは容易に想像できたでしょう。
その後犬がどうなるかは考えていなかったのでしょうか。
親父が旅に出るまでに、様々な苦悩があり、悩み抜いた末での行動だと思うのですが、
その描写が殆どない所為で親父が急に無計画な旅に出たように見えます。
もう少しその辺りの描写があればなー、と思います。
ただ、現実だとこうなるのかも知れません。
「飼い主の遺体を食べて１週間過ごした犬に賛否」
批判ではなく、感想なので悪しからず。(∵)
